学長メッセージ

学長メッセージ

「好きなように生きろ」「やりたいようにやれ」というのが昨今の世間の風潮ですが、すべての人が最初から「好きなこと」「やりたいこと」を持っているわけではありません。誰もがそれを持っているかのように振る舞うため、探し途中の人は窮屈です。

「好きなこと」「やりたいこと」を見つけるまでの間、心安らぎ、ここにいてもいいんだと安心していられる時間、「駅」のように滞在できる場所が必要なのです。本学は、その役割を使命のひとつとします。

「“個性的でなければいけない”という世間からの圧」

「カルチャーシーンから“メジャー”が消えてしまった」

仮に自分が無個性・普通ではあっても、『クラスの大体の女の子が好き、クラスの大体の男の子が好き』なものがあって、それさえ押さえていれば、圧倒的多数のメジャーに属しているという安心感を持てました。

趣味も嗜好も多種多様。“普通”が失われてしまったんです。結果、無個性だとどこにも属せず、とても不安を感じるんです。その不安に駆られて、無理をしてでも“趣味を持たなきゃ”、“好きなことを見つけて打ち込まなきゃ”と焦る。

だから正確に言えば、“オタクになりたい”んじゃなくて、“拠りどころになりうる、好きなものが欲しい”だし、それは“個性的な自分でありたい”だし、一番正直に言うなら“自己紹介欄に書く要素が欲しい”なんですよね」

(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83898?page=4より引用)


何にも縛られない、本当の「自由」とは怖いものです。ある意味、バーチャルSNSに初めて来たときは、本当の意味での「自由」な状態です。
何も知らない新しい世界。誰も知らない、右も左もわからない。みんな自由。みんなバラバラ。
それも良き、尊き世界の姿だと思います。
しかし、もし我々が、人の集まる「街」であるなら、ここまで誰かが導き、案内してあげなくてはなりません。
何か目標を見つけるまで、再び自由になれるまで、現実の休憩時間のあいだ、本学で過ごしてみてはいかがですか。
制服について
ある程度縛りのある中でアイデンティティを表現することで、むしろ各々の個性が際立つ場合もあると考えています。技術力が高まれば着こなしのバリエーションも増やすことができ、アバター表現の挑戦意欲を掻き立てます。

本学制服は、「一体感」「所属感」による安心を提供することを目的としています。

本学入学に特別必要な手続きも、手数料もありません。


本学に長くいる人ほど受け入れてもらえたことの喜びをよく知っているため、安心して交流を任せています。
本学で自分だけの「個性」を見つけることができたなら、そこから表現していけばいい。


そして共に"バーチャル"や"未来"のあなただけの楽しみ方が、きっと見つかるはずです。
歴史と沿革
BAR Angel Kiss(えんきす)はバーチャルSNS clusterにて2020年5月15日に作られ、【キューブの中の世界】コンテストで入賞したワールド作品でした。
BARという世界観で、VtuberとしてBARを経営していくうちに、人々が集まり、現在のかたちになりました。
人々は多様な楽しみ方をされました。その様子を学校に例え、2021年6月1日の本学(私立えんきす学園)創立に至ります。
かつての私と同じように、初めてのバーチャルSNSで右も左もわからない迷子の方々がここに辿り着き、バーチャルSNSの楽しみ方を養い、仲間を見つけ、隠していた自身の個性を再び見つけ出し、人々が星のように互いに照らし合い、星座のように美しく繋がることを期待します。
挨拶と、名前を呼ぶこと
挨拶とは、「あなたはここにいて良いんですよ」と、その場に相手が存在することを認め、歓迎する大切なアクションです。「場」があったとき、その場にやってきた人は、挨拶をされない(=無視される)と「自分はここにいてもいいのかな」と不安になってしまいます。
名前を呼ぶことは、「私はあなたをこういう風に扱います」という合図になります。人は、自分が相手からどう思われているか常に不安に思い、気になっています。それを最も自然に伝える身近な手段が、名前を呼ぶことです。「○○さん」なら「丁寧に、敬意を持って、節度ある距離感で接しますよ」というような情報を伝えることができるでしょう。
「○○先生」等、役職で呼ぶ場合もありますよね。この場合は「私はあなたを先生として扱いますよ」という合図になります。同時に、挨拶と同じく「あなたはこういうかたちでここにいて良いんですよ/ここにいてください」と存在を承認し、求めることになります。

本学には、挨拶を重んじ、他者の存在を自然と承認する文化が根強くあり、それを継承していきます。

学長の努力義務
学園生およびそれ以外のユーザーにとって、cluster内に「行きたくても心理的に行くことのできない場所がないようにする」ことは、学長の努力義務として活動して参ります。
建学のポリシー

本学は、一人ひとりの個性や楽しみ方を尊重し、すべての人が「ここにいていいんだ」と思える世界づくりを推進してまいります。

私立えんきす学園 概要

所在地 https://cluster.mu/u/kusahaelv

学園長 草羽エル/御楠ルナ

開校 2021年6月1日